長期間敷きっぱなしにしていた布団をめくってみると、カビが生えていた経験はありませんか?
布団を干して太陽の光を当てる「天日干し」が一般的な対策ですが、カビに効果があるのでしょうか?
実は、カビは紫外線や高温に一定時間さらされると死滅します。そのため、天日干しによってカビを退治することは可能です。
しかし、完全な対策には他にも行うべき方法があります。
この記事では、カビ除去の詳細な方法について解説します。
天日干しで布団のカビは取れるのか?
布団にカビを見つけたとき、「布団にもカビが生えるの?」と驚いたことがあるでしょう。
カビは湿気と汚れを好むため、布団もカビの発生源となり得ます。人は一晩にコップ一杯分の汗をかき、皮脂も付着するため、定期的に布団を乾燥させなければカビが生えるのは不思議ではありません。
布団にカビが生えたら、まず思いつくのが「天日干し」です。布団を外に干して太陽の光に当てることで、布団を乾燥させ、ダニや微生物を退治できます。
カビも同様に天日干しで殺菌が可能です。カビは50〜60℃の高温に10分以上さらされるとほとんどが死滅し、さらに紫外線でも死滅します。
晴れた日の11〜15時の間に布団を天日干しするのが効果的です。布団の両面をしっかり乾燥させることで、カビの再発を防ぎます。
夏は片面1時間、冬は片面2時間が目安です。
布団にカビが生えたときの正しい対処法
天日干しだけではカビの汚れやシミが完全に取れないことがあります。そこで、事前にカビを取り除いてから天日干しをする方法をおすすめします。
カビを取り除いてから天日干しをする方法
必要なもの
– 重曹スプレー(市販品または重曹:水=10:1で作成)
– 濡らしたティッシュかキッチンペーパー
– 消毒用エタノール
– タオル2〜3枚
手順
1. 布団の下にタオルを敷き、カビの部分に重曹スプレーをかける。
2. 5分ほど置いたら、濡らしたティッシュかキッチンペーパーでカビを取り除く。
3. 消毒用エタノールをかけて5分置く。
4. 濡らして絞ったタオルでカビやエタノールを叩き拭きする。
5. 布団を天日干しする。夏は1〜2時間、冬は4〜5時間ごとに裏返す。
重曹はカビの増殖を抑え、消毒用エタノールはカビを殺菌します。さらに天日干しでカビの殺菌と予防を行います。
「布団乾燥機でもいいの?」と思う方もいるでしょう。確かに、乾燥機は天気が悪い日にも使え、布団を乾かすのに便利ですが、紫外線による殺菌作用はありません。
カビ取り後の乾燥には、可能な限り天日干しをしましょう。
まとめ
今回は「布団にカビが生えたら天日干しでも殺菌できるのか?」という疑問に答えました。
天日干しは紫外線と高温による殺菌効果が期待できます。最も太陽光が強い11〜15時に、夏なら片面1時間、冬なら片面2時間干すことで布団の乾燥も可能です。
また、重曹スプレーと消毒用エタノールを使ってカビを取り除いてから天日干しすることで、より確実にカビを除去できます。